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大町マラソン。 14-10-25 [マラソン]

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10/19(日)、長野県大町市の大町アルプスマラソン(ハーフの部)に出てきました。私にとって久しぶりのマラソン大会、少し時間は空きましたが今日は私自身のマラソン考として書きます。


私自身、大町マラソンは2006年以来8年ぶり、その時は後半に垂れてしまい記録は2時間00分28秒。ゴール地点の競技場に戻ってきた時、10kmの部に出場して先にゴールしていた友人から 『2時間切れ―!走れー!』 と周囲にいた人を巻き込んでの 罵声 声援を受けながらヨレヨレと走っていた楽しい思い出のあるマラソン大会です。


<マラソン大会まで>
エントリーは軽い気持ちだったものの、ハーフマラソンはしっかりと練習しなければ走れません。私は2013年3月に、『平坦コースだからキロ6分で走れば大丈夫』 と練習もしないまま長島温泉のマラソン大会に出場して、2時間21分の爆弾タイム (全1624人中1447位) で全身ボロボロに疲弊してゴールした苦い経験もあります。

今回は仕事から帰宅後に10kmのランをメインで練習しました。時々20km弱の距離を走りながらも、急に距離を重ねると膝や腰を壊してしまうと思い、それほど走りませんでした。そのかわり走らなかった日は早寝を心がけ21時過ぎには眠っていました。
手控えを見るとエントリーを完了した7月30日からマラソン大会前日まで約200kmの距離を走った記録が残っています。練習日数としても18日だったので、1日走ったら3日休むペースです。決して多くはなく、少ないくらいです。でもこのペースでは痛みは全く感じることなく練習を重ねることもできました。

練習メニューもハーフを2時間以内で走るペースの5分40秒/kmを強く意識した以外は、具体的に何も考えませんでした。夜でも暑い時期でしたので、疲労がたまるようなことは避けるように、楽な方楽な方へ練習メニューを考え(笑)、ハードな練習も避けて、継続することを第一に練習してきました。

そして最大の効果があったのが【禁酒】です。私は本当に酒が好きですですが、大会前1ヶ月禁酒をしました。正確には2日飲んだ日もありましたが、ほぼ一か月間、飲まない状態を続けたことの体の変化は本当に大きかったです。

酒を飲まないということ、私にとってこれは人生の半分の灯が消えたような感覚でした(笑)。食事をしても美味しくありません。美味しくないので食べる量も減ります、飲んでないので(=酔ってないので)どんな時間帯でも練習に出かけられます。

『普段酔ってる時間を練習に使い、好きなように飲み食いしなくなったから体重も減った。』

身体も軽くなり、体調も持続的に良くなり、さらに練習を重ねることができました。


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<マラソン大会>
当日のスタート時刻は午前10時、なので朝5時に自宅出発です。スタート/ゴール地点の大町運動公園の駐車場は満車でしたが、大町市役所に停めることができ、シャトルバスも短い間隔で運行されていたので気が焦ることはありませんでした。

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会場ではキノコ汁、

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豆腐、

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蕎麦焼にそば味噌を塗ったものがふるまわれていました。

もちろん地元名産のリンゴも漬物も食べ放題です。

マラソングッズの店の他にも、地元の産直やフライドポテトの屋台などが出ていて、ランナーだけでなく家族も楽しめる感じです。

天気は完璧な快晴無風、寒くないのは有り難いですが、暑くなる不安も出てきました。マラソン大会を想定して大会4日前に同じ時間帯に走ったところ、あまりの暑さに15kmを過ぎた地点で歩いてしまい、軽い脱水状態になっていたことがありました。

会場内は仮設ではあるもののトイレの数も充分あり、気が散ることはありません。隣接するサッカー場の気持ちのいい芝の上でウォーミングアップ。
もう一度トイレに寄ってからスタート地点に並びました(後ろの方で)。

久しぶりのマラソン大会ですが、練習もしたこと、歩いた時もあったけど20km走ることができていたこと、マラソン大会なら給水の心配もないことから、完走できるかどうかの不安はありませんでした。
なので目標は2時間6分、できれば2時間5分、さらに欲を出すなら2時間を切ることでした。2時間を切ることは8年前の前回出場記録を更新することですし、その前回は後半に垂れて苦しんだ記憶があります。いくら練習をしたとはいえ、それほど走り込んだ訳でもなかったので、気負わずに大会そのものを楽しむつもりでいました。

(スタート直後~4kmくらい)
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10時ちょうどにピストル鳴ってよーいドン。かなり後方に並んでいましたが、スタートゲートを越えるまでに30秒もかからなかったくらいです。
競技場からは緩い下り、運動公園を出てからは平坦路となります。最初の1kmは6分30秒。人数も多く後方スタートなのでこんなもの。
2km通過で12分ジャストだったので、6分/kmとなり、ほんの少し、ほんの少しペースを上げ、決してオーバーペースにならないよう走ります。

それから・・・本当に眺めが素晴らしいです。秋の田園風景、右手には雄大な山の稜線、人の手が加えられていない決して派手ではない山の紅葉。スマホで写真を撮る人もあり、沿道の応援も暖かく、本当にいい気持ちでマイペースを守りつつ走ります。
この時点で 『来て良かった、この景色を見ることができて良かった』 の気持ちです。当たり前のように精神状態は最良です。

(8kmの折り返し地点まで)
緩やかな下りが続きます。当然折り返せば上り基調となるので貯金を貯めておこうと少しペースアップ。折り返した地点ではランシャツも濡れていないくらいだったので、9km地点での給水所はパス。

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今思い返すと、最初の折り返し地点からあづみの公園入口の交差点まで(↑ここ)が一番苦しかったです。

10km通過時が54分くらいだった記憶があります、単純計算で54分×2で20km通過時が108分(1時間48分)だから、かなりのハイペースだし、後半垂れるし、コースも起伏が出てくるし・・・。と体調は完璧でしたが、走りながら計算してても消極的考えでした。

ただ、あまりにも体調が良いんです。12km・13km通過しても少し暑いと思ったくらい。そのうち10kmの部参加者と合流しました。おそらくその集団は10kmの部としても遅い集団なのでしょう、ハーフの部参加者の方がペースも早いのでコース上をごぼう抜き状態です。カテゴリーは違えど、どんどん追い抜いて行く気持ち良さがさらに脚を進めます。

16kmを過ぎた頃やっと欲が出てきました。16kmということは残り5km、5km×6分=30分、2時間-30分は1時間30分ですが、その時で1時間25分くらいです。
17kmを過ぎた時も似たような計算を(笑)。残り4kmで6分は24分だから1時間36分になる前に通過できればいい。
その時に本当に強く覚えているのが体調の良さです。これまでにハーフマラソンに何回か出ましたが、必ず17kmを過ぎると大きな壁がありました。明らかに脚が重くなる、エネルギーが切れる感覚です。

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今回も寺に向かう上りや(↑ここ)

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後半の折り返し地点までの緩いアップダウン(↑ここ)で苦しさは感じたものの、それ以上に 『俺のどこにこんなにエネルギーが残ってるんだ?』 と自答しながら走っていました。 『これが禁酒の効果か!?』 とも。

やっとのことで、18km地点を過ぎてから完全に1時間台でのゴールを確信しました。もうそこからは 『わーわー』 です(笑)。もうペースなんてありません。ゴール地点で空っぽになってやろうと思いました。

運動公園入口からは少しの上り。前回は本当に苦しかった地味な上りも今回は確実に踏んで走れました。応援に来ていた家族の顔もしっかり見え、競技場も気持ち良かった。
自分自身の記録を更新できること、8年たってもタイムを縮めること、純粋に練習の成果が出たこと、まぁ本当に気持ちのいいゴールでした。

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1時間54分46秒でゴール。前回出場記録更新です!

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本当にうれしかったですね、その後は近くのお気に入りの蕎麦屋(野の花)に立ち寄りビールを飲みました。もう本当に美味しくて美味しくて。これほど美味しいビールが飲めるなら禁酒も良いかもしれないと思いました。人生でも確実にベスト3に入る美味さでした(笑)。


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久しぶりに出た大町マラソンですが、相変わらずの景色の良さは格別でした。応援もちらほらですが暖かく、力強く、有り難かったです。
それから、熊出没情報が多かったのか、地元消防団・運営スタッフの人が短い間隔で見守ってくれていたことも頭が下がります。

天気が良かったことと、日帰り旅行気分も味わえることから、早くも来年の大会のことも考えています(笑)。本当に気持ちのいい大会でした。

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