香港その5。 帰国 2016-10-19 [海外旅行]
一泊二日の香港旅、そして最終日
香港2日目にして最終日、フライトは13:15だから11時くらいまでにはチェックインを済ませなければいけない。この日もフェリー以外に大きな目的もなかったので、朝の準備をしてホテルのチェックアウトをした。
MRTとエアポートエクスプレスを乗り継げば楽に空港に着けるが、朝のフェリーにも乗ってみたかった。あの海上の風の心地良さをもう一度感じたかったからだ。
香港その4。 街歩き 2016-10-15 [海外旅行]
香港街歩き
今回の香港旅、滞在時間の短さは承知のうえ、あれもしたい、これもしたいと欲張るとすべてが中途半端になると思ったので、予め要点を絞ることにしていた。
一人旅だったので、まず【食べる】目的は捨てていた。街歩き食べ歩きが好きな私には無念極まりない。一人旅だからしょうがないとも思っていたが、これが本当に無念に変わるのは数時間後のこと。
同じく【飲む】ことも二の次にしていた。第一の目的、その為に酒を買う時間がもったいなかったから。
食でもなく酒でもなく、今回何よりも最優先させたかったことはスター・フェリーに乗ることだった。私は沢木耕太郎の深夜特急(香港編)の一節、 『60セントの豪華な航海』 の件が大好きだったから。
そのフェリー乗船について書かれた箇所を読み、心ひかれた読者は決して私だけでないはずだろう。多くの読者の心に残ったと思っている。
その一節を以下引用してみる。
『(フェリーの)木のベンチに坐り、涼やかな風に吹かれながら、アイスクリームをなめる。
対岸の光景はいつ見ても美しく、飽きることがない。
放心したように眺めていると、自分がかじっているコーンの音がリズミカルに耳に届いてくる。
このゆったりした気分を何にたとえられるだろう。
払っている金はたったの六十セント。
しかし、それ以上いくら金を積んだとしても、この心地よさ以上のものが手に入るわけでもない。
六十セントさえあれば、王侯でも物乞いでも等しくこの豪華な航海を味わうことができるのだ。
六十セントの豪華な航海。私は僅か七、八分にすぎないこの乗船を勝手にそう名付けては、楽しんでいた。』
初めて読んだ時から本当に素晴らしい文章だと思っていた。
香港エクスプレスのチケットを買った時、まずスターフェリーに乗ることが私の頭に浮かんだ。深夜特急の当時とは街並みも変わっているだろうが、今は今だ。
今回の旅程から、香港に到着してフェリーに乗る頃には夜になっているので夜景も楽しめる。2016年の今のスターフェリーに乗り100万ドルの夜景を楽しもう、できればアイスではなくビールを飲みながら。と考えていた。
香港その3。香港国際空港到着からホテルまで。 2016-10-11 [海外旅行]
滞在数時間の香港
前回の最後、【滞在時間数時間の私の香港が始まった。】などとかっこつけて終わらせたが、その時の私は早く香港の街にたどり着きたい気持ちで大変焦っていた。
到着が18時、夜中(24時くらい)まで遊んだとしても6時間程度しか遊べない。入国や移動に2時間かけてしまったら残り4時間となる。とにかく時間がなかった。
そしてホテルのチェックインは20時まで。それ以降になると電話で係の人を呼び出す必要があるらしい。英語で伝えることには問題ないが、仮に中国語しか話せない人だと考えると余計焦ってしまうのだった。
香港その2。 セントレア~香港国際空港まで。 2016-10-06 [海外旅行]
LCCで香港
もう何年も前になるか、おそらく20年以上は前になると思う。私は沢木耕太郎の深夜特急に出会い、むさぼるように夢中になって読んでいた時期があった。
きっかけはもちろんTVの電波少年。そう猿岩石のヒッチハイクの旅で著書を知り、読み始めたのだ。それからも数年に一度のペースで思い出したかのように読み返すことをしていた。もちろん全編通して面白かったが、地理的に近いアジアということで香港へいつかは行きたい、できるだけ早く行きたいと思いつつ、思っているだけで行くことがなかった。【ちょっと行ってくる】とするには遠すぎると勝手に思い込んでいたからだ。
香港エクスプレス
と、9月のある日、突然私の目に格安LCCの香港エクスプレスの激安セールのWeb広告が飛び込んできた。
なんとセントレアから香港まで片道580円、諸経費に座席指定料金や優先チェックインサービスまで申し込んでも往復で総額約12,000円。
狙いどころは私の仕事の落ち着く月末月初のわずかな間。限られたスケジュールのため売切れ便も多く、旅程が組めない。やっとのことで見つけた日程が往路10/3、復路10/4の便となってしまった。
一泊二日の弾丸旅行だ。弾丸旅行どころか、飛行機に乗るためだけに香港まで行くようなものだ。もう1泊したいのは当たり前、でも1日延長してしまうと、復路便はセールの席が売り切れだったのか10,000円以上する。最安値じゃないと家族を納得させられないのだ。我が家の財務大臣の認可を受けるために、最安値の1泊2日の往復フライトを購入した。
香港へ。 2016-10-04 [海外旅行]
ハノイ(その5) 3日目(最終日) 2016-04-29 [海外旅行]
翌朝のためにカーテンを開けておくまでもなく、部屋のライトもつけたままベッドにひっくり返っていた。夜中に目が覚め、モソモソと歯を磨きコンタクトを外し、もう一度気絶する有様だった。
そしてハノイ3日目、最終日だ。最終日といっても翌日の午前0:30のハノイ発のフライトだから時間はたっぷり残っている。この日のスケジュールは名所観光があるのみ。ハノイの街歩きも面白いが、ハノイ郊外に出かけるプランが当初より盛り込まれていた。
7時に目が覚めた。この日の集合時間は9時、もちろん散歩に出かけた。
ハノイ(その4) 2日目後編 2016-04-27 [海外旅行]
ベトナム人のエネルギーの源は
ホテルの部屋からの眺め。高層ビルと昔ながらの住居が混在する。貧富の差の大きさを感じるとともに、ハノイの人たちのエネルギーの源にもなっているのだろうと思っていた。
仕事中、ハノイの世帯全体での平均月収は5万円前後、近郊の農村地帯となると2~3万円くらいだと話題になった。技能実習生としての期間を終え帰国、日系企業で通訳として働くことを夢としながらも、たとえ日本語が話せて憧れの日系企業で働くことができても、通訳ではなく他のベトナム人と変わらない単純作業を繰り返す職の方が多いという。
学歴が関係ないのはもちろん、例え日本語が話せるレベルであっても、本人の強い気持ちがなければ楽な仕事(=少ない収入での仕事)をするしかないということ。言い換えれば本人の気持ちと実力が備わっていれば、どこまでも上がって行ける世界があるということ。
そして自分の店を構えることを目標とする若者も多い。それは経営がうまく軌道に乗れば、労働者とは比較にならないほど稼げるから。
今回同行した企業の代表者の言葉、『日本だけですよ、新入社員と社長との年収の差が10倍無いのは。だからハノイの子は店を持ちたがるんです。』と。
確かにそうかもしれない。日本の新入社員の給料、年収で250~300万円くらいだろうか。大手企業なら更に多いだろう。でも中小企業で社長の給料が5,000万円~1億円といった会社は少ない。私は職業柄、業種問わず様々な中小企業の財務内容を見てきたが、新入社員の年収×10倍 < 社長の年収に当てはまる企業は片手で済むくらいしか記憶にない。
ハノイ(その3) 2日目前編 2016-04-26 [海外旅行]
ハノイで朝の散歩
前夜はホテルに帰ってきて気絶するようにベッドに倒れ込み寝てしまったが、翌朝明るくなった時に目が覚めるよう、部屋のカーテンを開けておくことは忘れなかった。2日目のスケジュールはみっちり仕事。でも私は朝の散歩だけは絶対に行きたかったからだ。
思った通り、朝になり部屋の中が明るくなると自然と目も覚めた。気絶同然で眠った割には宿酔いもほとんど感じなかったことはありがたい。時計を見ると6時前。ベトナムと日本の時差は2時間であり、普段から朝の8時過ぎまで寝ていることもないから目が覚めたのだろう。
シャワーを浴びて散歩へ。ホテルの近くに朝市が開かれるというので、行こうと決めていたのだ。
ハノイ(その2) 1日目 2016-04-24 [海外旅行]
ハノイ(その1) セントレア~NOI BAI(ハノイ)国際空港まで。 2016-04-23 [海外旅行]
業務出張でハノイへ
業務出張でベトナムの首都ハノイへ行ってきました。目的は技能実習生の採用面接。
技能実習生の制度は現代の奴隷制度である、けしからん、低賃金で雇い入れて若い日本人の雇用を奪っている、このように人権問題に絡めて問題視する風潮もあります。でも私が勤務するような中小企業にとっては、安定的な労働力確保は死活問題となりつつあり、少子高齢化の影響を強く、危機的にすら感じています。
だいたいパートのおばちゃん達は頑張っているのに、若い日本人は勤務数日で無断欠勤、そのままバックれてしまうんです。雇用を外に頼ることは当然の流れのような気がします。
確かに制度自体の悪い部分も聞こえてはきますが、それは制度自体を悪用することを前提としている業者や、政争の道具に使っている政治家、面白いネタ探しに必死になっている一部マスコミの誇張によるものと思っています。
今回面接をしたベトナムの女の子の世帯月収は3万円ほど。ジャパニーズ・ドリームを掴みたい子と、我々の思いが一致した仕事でした。私にとっても、この採用面接の仕事は最高レベルの集中力で行うよう意識しています。
【人生を変えてしまう】、ベトナムの子がたとえそこまで思っていなくても、私はそれが大袈裟とは言えないくらいの強い気持ちで臨みました。
ただ、業務内容を書くブログでもないので、普段の【ですます調】を改め紀行文風にしてみました。カテゴリー分けも海外旅行としました。
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